当院は、悪性腫瘍(胃癌、大腸癌、直腸癌、胆のう癌、膵癌など)、胆石症、虫垂炎、痔核、ヘルニアなどの消化器外科手術をメインにした、急性期の外科専門病院です。 大腿骨頚部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)など、一部整形外科手術も行います。
悪性腫瘍などの早期発見のために、胃カメラ(年間900余例)、大腸ファイバー(年間600余例)に力を入れています。
発見した病変は、即時内視鏡を駆使して切除し、検査、診断を行っています。
特に手術は、糟屋郡域では唯一の腹腔鏡下手術を得意としており、傷も小さく、患者様の身体への負担が少ないと評判いただいております。
最近は、硬化療法を中心に、最新の痔核の治療も、積極的に行っています。
ヘルニアについても 、以前の手術に比べると、痛み、入院期間が軽減した方法(メッシュプラグ法、PHS法など)を行っています。
内視鏡外科(腹腔鏡下)手術とは・・・?
お腹に小さな創(きず)(5~10mm)をいれて「腹腔鏡」というカメラを挿入し、テレビモニタに映し出された映像を見ながら、いくつかの小さい創から挿入された「鉗子」という長い道具を用いて行う手術のことです。王貞治さんや桑田佳祐さんもこの手術を受けたことは有名です。手術の創が小さいので、従来の開腹術にくらべて痛みが少なく美容上も優れています。腸が動き出す(蠕動)のも早いので術後の回復が早く、早期離床、早期摂食、早期退院が可能です。また、術後の癒着も軽度で、術後の癒着による腸閉塞の発生率も開腹術にくらべると少ないといわれています。このように患者さんにとっては利点の多い手術であり、低侵襲手術と呼ばれ、今や全世界中に普及しています。
創(きず)一つだけで行う手術-単孔式内視鏡外科手術とは?
単孔式内視鏡外科手術とは、おなかの1カ所の創(きず)から内視鏡と操作用の鉗子を挿入して行う手術のことで、日本ではTANKO、世界的にはSILS, SPS, SIES, SPA, TUES, LESS,などと様々に略されています。2007年アメリカDrexell大学のDr.Curcilloらにより世界初の単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われ、今や世界的ブームとなっています。
・日本でも2009年から爆発的に全国に広がり始めました。当院では2009年6月よりこの手術を始めており、現在までに約60例に行いました。
・初めは胆嚢摘出術やいわゆる「盲腸」に対する虫垂切除術から始めましたが、現在では適応も広がり、鼠径ヘルニア(脱腸)に対してもこの術式で行っています。また、最近よく耳にする病気に「逆流性食道炎」があります。胸焼け、食物がしみる感じや痛い感じ、固いものを食べたときに食道上部がつかえる感じ、胃部不快感などが主な症状ですが、様々な症状を呈します。治療の第一は薬物による治療ですが、薬で治らない場合、もしくは薬を長期に飲むことが不安な場合は手術が考慮されます。当院では、この逆流性食道炎に対する胃噴門形成術(食道と胃の境目の形を逆流しないように作り変える手術)も単孔式腹腔鏡下手術で行っています。
通常はお臍(へそ)の中に2~3cmの創を入れるので、術後はほとんど創が隠れて見えなくなるという美容上大変優れている手術なのです。しかし、一つの創から内視鏡、鉗子を全て挿入して手術を行いますので、従来の腹腔鏡下手術に比べて非常に高い技術を求められ、初心者が安易に行うべき手術ではありません。
当院の病院長は、この手術を安全に行うことを目的として日本で設立された「単孔式内視鏡手術研究会」の世話人であり、大学や企業が開催するトレーニング講習会のインストラクターも務めています。
身体的負担の少ない手術にご興味のある方、手術に不安をお持ちの方は、いつでもお気軽にご相談ください。



